日光の家

ご夫婦の終の棲家

日光連山を臨む緑豊かな住宅街。その一角に日光の家はあります。
緩やかな曲線を描く大屋根と柔らかな土色の塗り壁・玄関まわりの板壁と格子戸・その外観に行き交う人はふと立ち止まります。内装は日光周辺の杉材をメインに地元の漆喰と和紙で調和をとり、アプローチから玄関へと続く土間には大谷石を敷き込み、栃木の自然素材を活かすデザインとしました。

お二人で住み慣れた県南を離れ、自然に囲まれた日光の地に終の棲家を造る決断にあたり、気がかりだったのが寒さ。日光の冬は厳しい。
家造り最大のテーマは冬暖かく過ごせる家となりました。

暖房は当初旦那さんの希望もあり薪ストーブを考えておりましたが、打合せを進める中で薪の調達や管理・毎日火を熾すわずらわしさ等がお二人のライフスタイルにそぐわないことが分かり、薪ストーブと同じ輻射熱で 手間をかけることなく家全体を効率よく暖める蓄熱暖房をお勧めしました。

そして構造的には 床下から壁の中・小屋裏へと続く通気層を設けることでその暖房効率を引き上げ、暖気が家全体に行き渡る工夫をし、断熱層と遮熱層で家の外側からすっぽりと覆う断熱遮熱外張り工法とすることで家の気密性と温熱性能を上げ、外気温の影響を受けづらく日光の冬でも快適に暮らせる暖かい家ができました。


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