吟味した良質の杉材で造る

木造の家造りにおいて大切にしなければならないことの一つに「適材適所」があります。読んで字のごとし、適した箇所に適した材を使うことです。
当社のモットーは「家造りは幸せの器造り」です。この実現のためにはどんな家を造らなければならないのか、それはそこに住まう人が健康に暮らせる家に他なりません。
そのための「適材適所」を考える時、床下は檜・梁は地松・その他の材は健康住空間を造る上で最適と考える杉となりました。
杉は檜などに比べ柔らかく傷になりやすいのですが、それ以上に温かみがあり、その肌ざわりの良さは比べ物になりません。
杉はその繊維に含む空気量が多いため断熱性に優れ、その床板は冬でも温かみがあり素足に心地良さを感じます。木目は檜と比べ赤身と白太(しらた)の赤白のコントラストが目に美しく、内装に使えば、より「木の家」感を存分に演出でき心を和ませてくれます。桧で内装した空間にその淡白な木目の印象から「木の家」に求めていた温かみの面で物足りなさを感じる人もいるようです。
檜は香りが強い木です。総檜造りの家に長くいると、その香りに違和感を覚え気分が悪くなるという言う人もいます。これは虫を寄せ付けないために香りとして出す化学物質が杉より強いため、それに過敏に反応してしまうことによるものです。健康住宅の観点から言えば、檜は適度に使うことが重要です。
この様な事例は檜に限らず人によっては杉でも起こることありますが、それはかなり希で杉は多くの人にやさしい木と言えます。余談ですが、お酒や味噌・漬物造りに使われる樽は杉でなくてはいけません。
樽が水分を適度に吸収しその味を保つのと共に外から伝わる温度を適度に調節し自然発酵を助け、保存の役目も果たします また杉のタンニンにはうまみを引き出す働きもあります。
一方おひつ・寿司桶は檜や椹(さわら)でなくてはいけません。それらはご飯・お寿司を一時保存する器であるため、桧等の強い殺菌力が有効になります。極端な言い方ですが「杉は生かし檜は殺す」です 。
「杉の家」を建てれば建てるほど、携わる私たちも杉に囲まれた空間の心地よさを実感し、また永くお住まいのオーナーさんの「杉の家愛」に触れる度に実感は確信となりました。
住む人が末永く健やかに過ごせることを願い、吟味した良質の杉材で造る「注文住宅 杉の家」を自信をもってお勧めします。

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